親子 de 学ぼ! 言葉とコミュニケーションの伸ばし方セミナー 報告

3月8日、プリンストン在住の言語聴覚士(スピーチセラピスト)の末野真衣さんが0歳から5歳(未就学児)の子を持つ親御さんへ向け、親子で学ぼう!企画にてコミュニケーション・言語の発達の大まかな流れと、言葉をのばす関わりを分かりやすく解説して下さいました。
自分が今現在3歳の子育てを経験していますが、年齢別の子供の脳の仕組みを知ることで疑問だった多くのことに対して理解を深めることができました。例えば、猫がネズミの背中を洗っている絵とその逆のネズミが猫の背中を洗っている絵を見比べても5歳になるまでは助詞の理解ができないので誰が誰の背中を洗ってるかは言葉で表せないのです。もう5歳なのにと親御さんは焦りが出るかもしれませんが子供と関わる際にとても大切なことは、何を言ってるかいまいちわからない時や間違った言葉を使っていたとしても話を最後まで聞いてあげること。その次にはすぐに否定はしないこと。まずは認めて助言をするように正しい言い方を教えてあげること。大人への対応と変えないことがポイントなのだと思います。言葉とコミュニケーションを伸ばす為には決して大人主体ではなく子供主体で考え、子供の語彙力や話し方の能力を上げようとするのではなく「意欲を育てること」に注力すると良いことを学びました。とてもシンプルですがこの積み重ねが非常に大切だと学びました。
発音が気になる場合も何歳にはどの音韻が難しいのか平均値があります。ざ行や、つ行は5歳児でも難しいのです。こうしたことも知れたことで焦らず、向き合うことができるのだと思いました。日頃お話を伺う機会のない職業であるスピーチセラピストさんがどのようにカウンセリングをするのか具体的に教えてもらうこともできたり様々な質問も飛び交ったりと、参加者の皆さんはきっと有意義な時間になったと思います。
子育て支援、イベント担当
パブラント絵美子